名古屋の人たちが話す言葉はもちろん「名古屋弁」。久しぶりという意味の「やっとかめ」や「鍵をかう(鍵をかける)」、「机をつる(机を持ち上げて運ぶ)」など、名古屋ならではの方言が街のあちこちで日々飛び交っています。
-
ケッタは日常で使われていない?
そんな名古屋弁の1つとしてよく知られているのが自転車を表す「ケッタ」。「ケッタマシーン」とも呼ばれる有名な名古屋弁ですが、現在では日常で「ケッタ」を使う人がほとんどいなくなっているのでは?という疑いが出てきました。そこで今回は、名古屋弁「ケッタ」について大調査! 果たして「ケッタ」は今でも使われているのか、徹底リサーチを敢行しました。
「蹴ったくる」から生まれた「ケッタ」
-
「蹴ったくる」からケッタ
名古屋で自転車を表す「ケッタ」は、「ペダルを蹴ったくる」の「蹴った」から派生したという説が有力。名古屋だけではなく、愛知県全域の方言として広まっています。
-
「ケッタ」は比較的新しい名古屋弁
名古屋で自転車が「ケッタ」と呼ばれるようになったのは、昭和40年代頃以降とのこと。暮らしが豊かになり、自転車が普及するとともに「ケッタ」という言葉も広まっていったそうです。
「ケッタ」は今までも使われているのか?
-
まさかの0人
そんな「ケッタ」の現状を知るべく、まずは大須商店街でインタビュー。一定年齢以上なら今でも日常的に「ケッタ」を使っているはずと調査を行いました。
しかし、この日のリサーチでは「ケッタ」と答えた人は16人中0人というまさかの結果に!大須商店街のベテラン店主さんも「普通に『自転車』と言うよ」とバッサリです。
-
ちゃめっぺ
予想外の結果に終わった大須商店街での「ケッタ」調査。大人たちが使っていないとなると、令和の子どもたちはますます「ケッタ」を使っていないのではないかと心配になります。
そこで、取材班はサービス精神満点な扶桑町の愛され駄菓子店「ちゃめっぺ」を訪問。店に“ケッタ”で訪れる子どもたちに調査を行います。
-
「ケッタ」を知らない子どもたちに店主も仰天
店主の高山さんの話では「子どもたちも『ケッタ』は知ってるよ!」とのこと。しかし、店を訪れた子どもたちに話を聞いてみたところ、「チャリ」と呼ぶ子たちはいたものの、ケッタは「知らない」と口を揃えます。まさかの展開に、高山さんも大仰天です。
-
「ケッタ」を使う少年をようやく発見!
もはや「ケッタ」は絶滅してしまったのか?諦めきれない取材班は、名古屋市内に戻って調査を続行。名東区の住宅街で出会った子どもたちの誘いで、学童保育「ファミリーズ名東きふね園」を訪問します。
学童にいた令和の小学生たちに話を聞いてみても、ほとんどが自転車を「チャリ」「チャリンコ」と呼んでいる子ばかり。しかし、その中にたった1人、「ケッタ」を使っているという子を見つけることができました! 詳しく話を聞くと、おばあちゃんと話すときなどに、たまに「ケッタ」を使っているとのことでした。
さらに調査を続けたところ、西区の学童保育でも「ケッタ」を使う小学生を発見。子どもたち50名中わずか2名という結果ながらも、令和の子どもたちの間にも「ケッタ」は確かに息づいていました。
この記事をシェアする




