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軽トラなのに、さながらスポーツカーのレースを見ている感覚に
軽トラを魔改造して世界最速になる――。軽トラの世界最速の称号をかけた戦い「Kトラワールドシリーズ」。全国から“軽トラック野郎”が集まり、軽トラ最速の座を競います。
かつて王者に輝いた豊田市に住む田中勝さんは、30万円で購入した軽トラに約500万円を注ぎ込み“魔改造マシン”としてレースに出場。しかし田中さんは近年、ライバルに王者の座を譲っている状況でした。爆音を響かせながら軽トラを走らせる、田中さんの挑戦に密着しました。
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軽トラは日本特有の車種のため、日本最速=世界最速という意味に
2025年で開催11年目を迎える「Kトラワールドシリーズ」。最高速度は時速200キロ近く! 運転席からの景色は、まるで本格スポーツカーのようです。
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ドライバーのテクニックが勝敗へ直結するのが醍醐味
スポーツカーではなく軽トラにした理由は、「意外性」と「公平さ」にあります。車種ごとの性能差が少ないため、ドライバーの技術がそのままタイムに反映されるのです。
30万円を500万円で魔改造!?筋金入りの車好き夫婦
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魔改造を施し、異彩を放つダイハツ・ミゼットⅡ
世界最速記録を持つ王者である田中さんは、「世界最速の軽トラ乗り」もといわれている凄腕レーサー。家庭菜園の作業をする田中さんの傍らには、圧倒的存在感を放つ「ダイハツ・ミゼットⅡ」が佇んでいました。
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中はまさにスポーツカーのような趣、なんと総額約500万!
その改造ぶりは圧巻。レーシングシートやサスペンションの総入れ替えなど、ボディ以外をフルカスタム! 30万円で購入した軽トラに約500万円を注ぎ込んだ、まさに「魔改造マシン」です。
元王者を凌駕する新星登場!
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かつて華々しく3連覇をした田中さんも、近年は王者を逃している
田中さんは2018年から2020年まで3年連続で王者に輝いた実力者。しかし近年は軽トラレース界に現れた新星・しるびあさんにその座を奪われ、優勝から遠ざかっています。しるびあさんは登場早々、タイムを次々と更新! 田中さんは「最速」の座を譲ることになったのです。
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絶えず修正して着実にタイムを短くする超新星・しるびあさん
しるびあさんの強さの秘密は、常に改善点を探し続ける「考える走り」にあります。走行中もトライ&エラーを重ね、前回の走りを着実に修正してタイムを伸ばしていくのです。
この日は4本走行し、最も良いタイムで勝敗を競うタイムアタック方式です。初戦で田中さんはしるびあさんに1.2秒差で敗れ、残り3本で巻き返しを狙います。
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重心が高い軽トラはカーブでスリップを起こしやすい
120キロ超で難関のヘアピンに突入し、巧みなハンドルさばきで切り抜けますが、このサーキットには“魔物”が潜んでいました。重心が高い軽トラは横転しやすく、カーブが最も危険なポイントです。田中さんの車体も横滑りし、ヒヤリとする場面も……!
前半2本では田中さんはしるびあさんのタイムに届かずでした。
0.1秒差の接戦!ラストアタックの結果は?
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わずかな差に田中さんは悔しそう……
3本目、田中さんはしるびあさんの後ろを走り、ラインを読み取る作戦に切り替えます。難所のヘアピンを完璧にクリアし、渾身のアタックを決めますが、その差はわずか0.1秒。もう一歩届きません。
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しるびあさん1位、田中さん2位という結果に
そして迎えた最終レース。意地とプライドを懸け、全身全霊で挑んだ田中さんの走り。しかし田中さんは惜しくも2位。優勝は、しるびあさんでした!
それでも田中さんの挑戦は終わりません。再び“軽トラ最速”の称号を取り戻すべく、今日もサーキットで全力を尽くします。
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