アイシン高丘とトリプトラ、バイオ燃料生産で合弁会社設立へ

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  • ヤシ殻

    ヤシ殻

アイシン高丘株式会社(以下「アイシン高丘」)は、インドネシアの大手複合企業PT.Triputra Investindo Arya傘下のパーム油生産会社PT.Triputra Agro Persada Tbk.(以下「トリプトラ」)と、共同出資によるインドネシア法人設立に向けた合弁契約を締結しました。

鋳造業界が抱えるCO2排出量の低減を目指し、石炭コークスの代替材としてのバイオ燃料「バイオ成型炭」を生産します。

バイオ成型炭の生産とカーボンニュートラルの実現

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    アブラヤシ

アイシン高丘が開発するバイオ成型炭は、アブラヤシからパーム油を精製する過程で残ったヤシ殻を原料としています。インドネシアはアブラヤシの生産量世界一を誇り、トリプトラグループは年間100万トンのパーム油を生産する国内有数の規模を持つ企業です。

トリプトラはグリーンビジネスに積極的に取り組んでおり、アイシン高丘の開発理念に共感。協業を進めることとなりました。

ヤシ殻を原料に、植物由来のコークスを作る

自動車部品の製造に欠かせないのが鉄やアルミを溶かして成型するダイカストと呼ばれる技術。これまでは石炭由来のコークスと呼ばれる燃料を燃やした熱で鉄やアルミを溶かしていましたが、そこから排出される二酸化炭素がカーボンニュートラル実現の足かせになっていました。

そこでアイシン高丘が進めているのが、石炭コークスの代わりに、ヤシ殻を原料にした植物由来のコークスを作る試みです。

現時点で石炭コークスを100%バイオ成型炭に置換可能という実証評価は完了しており、2025年夏頃には合弁会社での生産を開始する予定です。

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