「静岡ホビーショー2024」で開催された国内外の模型ファンが自慢の作品を展示する「第33回モデラーズクラブ合同作品展」に密着。展示作品点数1万1000点の中から「1/144ガンタンク」のプラモデルをラジコン化した「どろぼうひげ」さんを取材しました。
▼「静岡ホビーショー2024」関連記事はこちら!
アオシマの2024年注目の新製品は1/24サイズのステップアップ版"楽プラ"!人気アニメやディズニーとのコラボ商品も!〈静岡ホビーショー2024〉
目次
注目はラジコン化したガンタンク!?
モデラーズクラブ合同作品展で特に目立っていた、ガンタンクをラジコン化したモデルをピックアップ。モデラーの「どろぼうひげ」さんが製作したものです。もともとはバンダイから発売されているプラモデルをベースに、なんとか可動できないか模索していましたが、当時では走行できる技術がありませんでした。
最大の難関であるキャタピラを探し続け、15年の歳月が経過したときにようやく流用できるパーツを見つけ製作を開始。駆動軸の変更やベアリングの調整などの課題はありましたが、無事に完成しました。
ラジコンのユニットは「KYOSHO R/C ミニタンク シリーズ」を流用することで対応します。ユニットもそのままポン付けでは作動することもなく加工が必要でしたが、そこはモデラー界の重鎮のどろぼうひげさんだけあって、高い完成度を誇っています。
1/144スケールのRX-75 ガンタンク、魅力は?
RX-75 ガンタンクは、1979年に放送されていた「機動戦士ガンダム」に登場する地球連邦軍のモビルスーツ。他のモビルスーツにはない、前腕部と一体化したミサイル・ランチャーや戦車のようなキャタピラ仕様の下半身が大きな特徴です。
今回のベースとなった1/144スケールは、約15年前以上から発売されているロングセラーモデルで、価格は880円(税込み)となっています。
TAMIYA 四輪クローラー工作セットのキャタピラ
どろぼうひげさんのラジコンガンタンク最大の特徴は、実際の戦車と同じように回転するキャタピラです。キャタピラのベースは、TAMIYAから発売されている「四輪クローラー工作セット」の三角形のクローラー。ガンタンク専用と思えるほどの幅、高さともピッタリで、移植しても違和感がありません。
実際に動かしてみてもアニメさながらの動きで、前進や後退はもちろんのこと、回転動作も思いのままです。走行時はキャタピラの走行音を響かせるギミックがあるなど、こだわりが随所に感じられます。
砲塔が動き、大砲を撃つ
ラジコン操作だけで終わらないのがどろぼうひげさんのラジコンガンタンク、実は砲台の部分も可動するように加工してあります。
砲台部分にはラジコンユニットで利用したKYOSHO R/C ミニタンクの砲台部分を流用し、上下に稼働できるようになりました。
砲弾の発射シーンはボタン1つで可能。砲台の先端をLEDで光らせ、発射音とともに撃った反動で後ろに動くギミックまで再現しています。
ここまででも十分に驚愕のどろぼうひげさんのラジコンガンタンクですが、さらに凄いのはあえて分解しやすいように製作していることです。
分解しやすいのは、展示会などで多数のギャラリーに使用パーツや加工方法などを分かりやすくレクチャーするためだとか。どろぼうひげさんの技術を参考にしてギャラリーが実際に取り組む様は、まさに多くの人から師匠と呼ばれる所以といえるでしょう。
※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
この記事の番組を動画配信で観る
この記事をシェアする