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寺カフェ 間の間
名古屋・中区の大須商店街。食べ歩きやショッピングを楽しむ人々で常に賑わうこの街の一角に、ふと背筋が伸びるような静寂を湛えた場所があります。織田信秀公が織田家の菩提寺として1540年に開記した、480年以上の歴史を誇る「亀岳林 萬松寺」です。
萬松寺の山門をくぐると、その独特の空気感に圧倒される様子を見せました。今回注目したのは、萬松寺が新たに展開している「寺カフェ 間の間」です。
階段を上がった先に広がる店内は、都会の真ん中とは思えないほど広々としており、冬場にはこたつも設置されるなど、訪れる人を優しく迎え入れる工夫が凝らされています。ルイ53世さんも思わず「落ち着くわー」と声を漏らすほど、日常の喧騒から切り離された、まさに間を楽しめる空間となっています。
42代目住職が説く、日本の文化と魂を思い出す場所
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店内のこたつ
店内でルイ53世を温かく迎えてくれたのは、萬松寺42代目住職の大藤元裕さんです 。住職は、現代の日本人が抹茶を自ら点てる機会が極めて少なくなっている現状を憂い、このカフェを開いた想いを語ります。
「体験を通じて、日本文化の根底にある魂を思い出してほしい」という住職の言葉に、山田ルイ53世は「忘れていました。日本の魂を忘れてシルクハットなんかかぶって……」と自虐を交えて応じ、場を和ませました。
ここで大切にされているのは、決して形通りの堅苦しい作法ではありません。貴族の衣装を身にまとう山田ルイ53世に対しても、「根底にはちゃんと日本文化を持っている、という方を増やしたい」と語る住職の姿からは、伝統を重んじながらも、それを現代の人々に寄り添う形で届けたいという、柔軟で温かなおもてなしの心が伝わってきます。日本のよさを実感したい人にはピッタリの空間ではないでしょうか。
「粉粉」を点てる楽しみ。名物・身代わり餅との至福の相性
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抹茶を点てるセット
「間の間」のメイン体験は、自分自身で抹茶を点てるセットです。運ばれてきた茶碗の中には、あらかじめ鮮やかな抹茶の粉が入っています。緊張気味の山田ルイ53世に、住職はあえて「粉粉」という可愛らしい言葉を使ってリラックスさせてくれました。
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抹茶を点てる山田ルイ53世
お湯を注いだ後、茶筅の先でダマにならないよう丁寧に「粉粉」を潰していく作業。住職からは「感電したようなノリで、指先を細かく振って」と、これまたユニークな指導が入ります。あまり派手に動かすと、竹でできた茶筅が折れてしまうため、力加減が重要です。
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茶筅
最後は住職が「見栄えが良くなるように」と仕上げを施し、見事な泡立ちの一杯が完成しました 。この抹茶とともにいただくのが、きな粉のかかった2つの小さい「身代わり餅」です。
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身代わり餅
「お菓子を口に含みながら飲んでみて」という住職の勧めに従い、山田ルイ53世は実食。抹茶の深い苦味と、お餅の柔らかな甘みが口の中でバランスよく溶け合う瞬間に、「さわやか!苦味と甘みが口の中でバランスよくなって、これは本当に美味しい」と、驚きと喜びを隠せない様子でした。思わず食べたくなるほどの表情なので、相当期待できるでしょう。
歴史の深淵に触れるミニギャラリー。受け継がれる貴重な寺宝の数々
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魔鏡
抹茶を楽しんだ後は、さらに奥にある「ミニギャラリー」へと足を運びます。ここは拝観料が必要な特別なエリアですが、そこには萬松寺が歩んできた480年の歴史が凝縮されています。
まず目を引くのは、江戸時代から伝わる「魔鏡」です。一見するとごく普通の鏡ですが、光を反射させると壁に龍の姿が鮮やかに浮かび上がるという、非常に神秘的な仕掛けが施されています。かつての職人の高度な技術と、信仰心が融合した逸品です。
さらに進むと、名古屋の伝統文化である「山車」に欠かせない「茶運人形」が展示されています。これは九代目玉屋庄兵衛の手によるもので、精巧な動きに山田ルイ53世も思わず目を奪われていました。
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茶運人形
そして、ギャラリーの最深部には萬松寺の開基である織田信秀公の木像が鎮座しています 。元来、戦争の火災によって多くの建物や宝物が失われましたが、この像は奇跡的に残った貴重なものだけを集めた展示の一部です。数百年前の姿を今に伝える木像を前に、山田ルイ53世は「何百年も今いらっしゃるんだ」と、時を超えた重みを肌で感じていました。
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織田信秀公の木像
他にも、中村正義が描いた「八大童子」の模写など、宗教芸術としても価値の高い作品が並びます 。大藤住職は「実際、萬松寺の中身を知らない方がほとんど。国内の方はもちろん、海外の方にも日本の文化や貴重な寺宝を知ってもらいたい」と、この場所をオープンにした意義を語りました 。
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八大童子
最後は「粉粉のお抹茶で、ルネサンス」と全力で締めくくった山田ルイ53世 。日常を少し離れ、自分を見つめ直す間が必要になったとき。大須の寺カフェで、美味しい抹茶と歴史の息吹に触れてみてはいかがでしょうか。きっと、日本に生まれてよかったと思えるはずですよ。
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