竹財輝之助が明かす"コーヒーのこだわり&喫茶店での粋な過ごし方":純喫茶つながり、閉店します

連続ドラマ「純喫茶つながり、閉店します」

  • ▲連続ドラマ「純喫茶つながり、閉店します」より

テレビ愛知では、3月1日(土)午後3時30分より、名古屋を舞台にした連続ドラマ「純喫茶つながり、閉店します」(全5話)を放送!
喫茶店だからこその距離感でつむがれる、今も昔も変わることがない人と人との「つながり」や「ぬくもり」を肌で感じる心温まる物語。

【あらすじ】
父の死を契機に名古屋の喫茶店「純喫茶つながり」が閉店することに。売れない小説家から臨時マスターになった典夫(竹財輝之助)とバイトの亜希菜(渡邉美穂)、常連客の小山田(小手伸也)のもとには、さまざまな悩みや背景を持った人々が集まる。悩みを抱える人たちが喫茶店での会話を通じて“人生を前向きに見つめ直す姿”をリアルに描いていく。

「読むテレビ愛知」は、主演の竹財輝之助にインタビュー。「もしも純喫茶のマスターになったら…?」さらに喫茶店での過ごし方まで、たっぷり話を聞いた。
※インタビュー前編はコチラ!

喫茶店で“ぼーっとする時間”が僕にとっては重要

――今作で竹財さんは、純喫茶の臨時マスターで小説家の典夫役を演じています。日常で喫茶店やカフェを利用する機会はありますか?

「プライベートでも行きますし、撮影の合間も1~2時間空きがあれば、近所の喫茶店を探して行くことが多いです。コーヒーが好きなので純喫茶があれば行きますし、なければチェーン店にも行きます」

――コーヒーのこだわりは?

「ブラジルやエチオピアの豆が好きですね。酸味が少なめ、コクがあるタイプが好きで、そういう豆の指定ができるのが、純喫茶やマスターがいるお店のいいところでもあります。
行き慣れているお店のマスターに『面白い豆が入ったよ』と声をかけてもらって、飲ませてもらうこともあります」

  • ▲連続ドラマ「純喫茶つながり、閉店します」より。写真左から竹財輝之助、渡邉美穂

――喫茶店に行った時はどのように過ごしていますか?

「撮影の合間に行く時は、台本を読むことが多いですね。基本的にはぼーっとするのが好きなので、プライベートで行く時は、マスターの動きを見ながらコーヒーを飲むとか、あまり何も考えないことが多いかもしれない。
何も考えない時間が本当に好きで、それで一生過ごせるんだったら、なまけものみたいに暮らしたいと思ってしまうんですよ(笑)。なのでぼーっとする時間は、僕にとっては重要かもしれないですね。ゆったりした時間を過ごすのが好きです」

――喫茶店にまつわる思い出やエピソードがあればて教えてください。

「青山に行くと、必ず立ち寄る喫茶店がありまして。そこでプリンやチーズケーキと一緒に飲むコーヒーが好きです。
小さい頃は、まだ漫画喫茶がなかったので、近所に漫画がいっぱい置いてある喫茶店があったんですよ。当時はコーヒーじゃなくジュースを飲みながら、手塚治虫さんの作品を片っ端から読んでいました。週5日くらい通っていて、7、8時間ぐらい漫画を読んでいたかも。VHSのビデオの貸し出しもしていたので、もう家みたいな感覚で(笑)。今はもうなくなっちゃったんですけど、あのお店は僕にとって、漫画喫茶の原点です」

――コーヒーを初めて飲んだのはいつ頃でしたか?

「小学校高学年の時、知り合いのお父さんがコーヒーマニアで、早起きして、自分で豆をブレンドして入れる方だったんです。僕はまだ子どもでもコーヒーが飲めなかったので、『砂糖とミルクをいっぱい入れてくれたら飲める』と言ったら、『おいしいコーヒーを入れてあげるから大丈夫』と言ってブレンドしてくれました。でもそのコーヒーが、ブラックなのに砂糖入れたの? というくらい甘かったんですよね。豆と入れ方で変わるらしくて。
デミタスコーヒーって1杯入れるのに90分くらいかかるそうなんですけど、おそらくその入れ方で出してくれたのかなと」

――それはぜい沢な飲み方ですね! 竹財さんも、コーヒー豆をひくことがありますか?

「最近はひかなくなっちゃいましたが、温度計が付いたドリップポットで入れるようにはしています。サイフォンも欲しいけど、なかなか置き場所がないので…(笑)」

――もしも典夫のように、自分が喫茶店をやるとしたら?

「めちゃくちゃ時間がかかるけど、やっぱりデミタスはメニューに入れたいですね。今、パンナコッタにハマっているので、月に2、3回、おやつでパンナコッタを作っているんですよ。研究するためにいろいろなお店のパンナコッタを食べたんですけど、“僕が作ったやつが一番おいしい!”と自負しているので、パンナコッタとコーヒーゼリー、水出しコーヒーとオレグラッセはメニューに入れたいかな。
あと自家焙煎した豆を入れたいから焙煎機も…って、めちゃめちゃでかい店になりそう(笑)。席は6つだけど厨房スペースは30平米ぐらい? 僕の趣味に付き合ってくるお客さんのみみたいな…絶対に採算取れなそうですけど(笑)」

時折ジョークを交えながら、喫茶店への熱い思いを明かしてくれた竹財さん。そんな竹財さんが、純喫茶のマスターに扮する連続ドラマ「純喫茶つながり、閉店します」(全5話)は、3月1日(土)午後3時30分放送! どうぞお楽しみに!

【取材裏話】
取材後、喫茶店の名物「エビフライサンド」が登場すると、「大きいなぁ! 写真を超えてきましたね。すごくおいしそう!」と早くも食レポが止まらない竹財さん。「(お店で料理が出てくると)だいたい“写真よりも小さくない?”と思ってしまうタイプなので、すごいボリュームでうれしい」と感想を。「これだけソースを塗ってタルタルを挟んでいるのにエビフライがサクサクだし、エビの味が濃い。野菜もいっぱい入って、卵がいい仕事してる!」と大満足な様子でした。

【竹財輝之助 プロフィール】
1980年4月7日生まれ。熊本県出身。「仮面ライダー剣」(2004年)で俳優デビュー。主演作に「劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜」、ドラマイズム「年の差婚」、「そんな家族なら捨てちゃえば?」など。「トリリオンゲーム」、「街並み照らすヤツら」、「わたしのお嫁くん」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、「夫の家庭を壊すまで」など出演作多数。公開中の「劇場版 トリリオンゲーム」にも出演。

【第1話あらすじ】
東京で短編小説家として働く鹿野典夫。父親の死により名古屋の実家の喫茶店「純喫茶つながり」を継ぐことに。ある日、臨時マスターの典夫は、アルバイト店員の亜希菜や常連客の小山田の思いとは裏腹に純喫茶つながりを閉店させると決意する。そんな中、動画配信会社の経営者である成田が店を訪れる。部下によるSNSでの炎上に悩んでいた成田だったが、鉄板ナポリタンの存在と典夫たちと交流を通じて自分の行動を見つめ直していく。そんな中、典夫は、父の思い出が詰まった帳簿を見つけ、閉店してよいか心が揺れるのだった。

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